完全クリア後の評価と感想
完全クリア後の評価と感想
地球人ならゼノブレイドクロスを楽しめよ!>完全クリア後の評価と感想
370時間プレイしてセグメントマップを100%にして完全にクリアしたあとでの評価と感想を長々としたいと思います。
個別の要素について見ます。
設定
前作の王道(とは言っても結局エンディングでガッツリSFが絡む)のRPGに比べて、SF要素が強くなりました。
SF要素が強くなりすぎると、ゼノサーガの頃のようについていけない人がたくさん出て失敗するので、そこらへんは慎重に調整してると思います。
社長が訊くでもそこは反省していると言っていたし。
ゲーム内で結局解明されなかった謎がたくさんありますが、次回作にでもきっちり整合性を取ってくると思います。
ゲーム内でも整合性を取ってきたものはいくらかありましたよね。
BBだからキャラメイクできる、あれだけジャンプできる、そもそもプレイヤーのBBに意識を送っているのは他でもないプレイヤー自身だということ。
そういう整合性をきっちりとってく開発陣がなんです。
それはゼノギアス時代からセーブポイントをただの1つのシステムではなく、ストーリーに絡めるなどする人達なので、今回も単なるシステムに理由づけをしてくれてホッとしました。
スポンサードリンク
ストーリー
本編で語られるストーリーは薄いことは間違いないが、
バックには壮大なストーリーが間違いなく控えている。
前作ゼノブレイドやった人にとってゼノブレイドのストーリーはどう感じたであろうか?
私はゼノブレイドに「かなり薄めて表現してるな」という印象を持っています。
薄めると言うよりはゼノギアスの設定をかなりわかりやすくして表現しているなという印象。
ゼノサーガで濃すぎて受け入れられなかったのであえて薄めているなという印象がありました。
ゼノギアスの設定資料集ではゲーム本編では語られない設定がびっしり小さい文字で書いてあります。
私は本作を前作ゼノブレイドより濃いけど、ゼノサーガとまではいかないくらいの濃さのストーリーをバックに用意してると思っています。
高橋監督がストーリー未完でGOサインを出したのだから、全てが完結するまではその動向を見守ろうと私は思います。
リキ「ダンバン、タカハシとフィオルンのこと、見ていてやれも」
サブクエスト
前作ではサブクエストの中にメインストーリーにからみつく重要な話がちらほら紛れ込んでいたのでよかったのですが、本作は各個人や各異星人の思想や過去を掘り下げるものばかりで、メインストーリーにからみつく話はあまりなかったように思えます。
それでも、その掘り下げる内容が世界観構築になっているのは間違いありませんが、欲を出せばメインストーリーに関係ある話を紛れ込ませてもよかったのではないかと思います。
これはマイナス評価を言っているわけではありません。
例えば、サマール人に関する情報が出てくるクエストとかでもいいでしょう。
追撃部隊を退けてくれた英雄が白鯨の船外に出て行方不明になったその後の話をサブクエストに入れてもいいでしょう。
小説で語られていたドドンガキャラバンでタツと一緒に行動していたロンがタツとはぐれたあとの行方を追うサブクエストでもいいでしょう。
グロウスと戦っていた別の異星文明の話を持ち出すサブクエストでもいいでしょう。
忘却の渓谷のアンノウンリングを解析するサブクエストでもいいでしょう。
攻略サイトを見ないとプレイ時間が冗談ではなく100時間くらい伸びるサブクエストがいくつかちりばめらていて、
場所がわからないから進めようがない、クリアしようがないというクエストは今後二度と出さないでほしい。
BGM
前作が最高傑作だったので、
本作にそれをもとめて文句言っている人がいますが、
本作のBGMも他のゲームに比べれば明らかにいいですよ。
特に初めて空をドールで飛ぶときに流れたBGMが本当にマッチしていて、あの時の体験をしっかり覚えています。
でも、曲名に関しては完全にダメなので、
次回は澤野には担当させないで、ゼノブレイドで担当したACEとかにやってもらいたい。
曲名が変なのが澤野の特徴とか言う言い訳は必要ないです。
マップ
オープンワールドでここまでの世界を作り上げたことはゲーム史に刻むべき偉業だと思います。
ゼノブレイドクロスの世界が凄すぎて他のゲームの製作のハードルがあがることを恐れた業界の人間がネット上に発売前から大量にアンチ工作をしてゼノブレイドクロスが売れないようにしようとしたという噂があるほどです。
ちょっと思ったのが、アクションゲーム並みのなんかギミックがあっても面白いと思いました。
例えば、足場が崩れていくからダッシュで逃げるとかそういうのも面白いと思います。
流砂に飲み込まれないとたどり着けない秘境とか。
雲の上に広がる土地とか。
天候が熱波の時だけ現れる蜃気楼の塔みたいなダンジョンとか。
戦闘システム
クリア前までは、前作ゼノブレイドのような側面攻撃や背面攻撃、ヘイトの管理、オートアタックの重要性で戦うシステム。
私もクリアまではこういうスタイルでした。
クリア後にオーバークロックギア時間延長などでオバクロが自由に使えることに気付くと戦闘が一変し、超高火力を追求していく戦闘システムになります。
また、生身とは別にドールの戦闘システムもあり、
自分が育成をがんばろうと思った方向でプレイ感の違う戦闘を楽しめる感じになっています。
職業の選択、持つ武器の選択、アーツの選択、スキルの選択、防具の選択、デバイスの選択、ソウルボイスの選択、
それが全て噛み合って戦闘に反映されるのでこれほど面白い戦闘は無いです。
もしこれがコマンド式ではなく、アクションゲームだったら戦闘の面白さは激減していたことは間違いないです。
それは前作をプレイした時からコマンド式の方が戦闘の局面を構築する上で面白いことは明白でした。
また、戦闘中もダッシュやジャンプが可能なのは位置取りを素早く変えることが出来てより良い戦闘システムになったでしょう。
特にオートアタックしながら移動するなら、歩きよりジャンプで移動した方が早いので必須です。
UI
疑いようもなくUIは悪い。
武器の種類でソートできない。
装備の売却を複数選択できないので300くらいの装備を1つ1つボタンを連打して売却していく。
とりあえずこの2つだけはアップデートでもいいから改善してもらいたいと思う。
それでも、星5段階評価でUIの悪さがあったら星0.1~0.3マイナスくらいのほんのささいなものですよ。
それだけを理由に星マイナス1にはならないはずです。
そこのところ冷静に判断できないで感情のまま星1つ減らしちゃうのは正しい評価ではないと思いますよ。
総評
オープンワールドでここまでの世界を作り上げ、
さらに空も飛べて自由に全ての場所に到達できるようにした。
それだけでこのゲームは素晴らしいものであることは間違いありません。
大人になったからゲームがつまらなくなった?
そんなの嘘。
純粋に面白いゲームが無かっただけ。
そんな絶対的な自信をくれたのが
このゲームや前作ゼノブレイドです。
絶賛の声が多い他のオープンワールド。
やりましたよ。
つまらない。
1つだけ根本的な内容を言います。
それは「既視感があって感動しない」ということです。
人は見たことあるものに感動しないということです。
感動しないということは退屈だということです。
面白いというのは「あっはっは」と笑うことだけではなく、感動した時に感じるものです。
中世、剣、魔法、傭兵の主人公、ドラゴン、乗り物が馬、全て既視感満載。
今後のオープンワールドもそういうのばかりでしょう。
このゲーム。
やりましたよ。
最高に楽しい。ワクワクする。
なんで?
マップが幻想的だから。
はるか頭上に突き出した岩場、空中に浮いてる土地、ビル60階くらいの謎の巨大な輪っか、発光する植物、浮いている機械の足場、
走りまわるだけで面白い、早く近づいて観察したい。
戦闘システムやストーリーを廃止して、純粋にデータプローブを惑星に打ち込むだけのアクションゲームで販売したとしても面白い。
そこには地球とは違う本物の異星、
惑星ミラがあるから。
ゲームの中で生物が、植物が、
ありのまま息づいている。
湖の水を飲む、死肉をむさぼる、日陰で昼寝する、エサを待ち伏せて擬態する、他の生物に寄生する、他の生物をまつりあげてダンスを踊る、ボスを筆頭に群れで移動する、
生体系の違い、未知の生物、見たこともない地形、驚きの植生。
何を見たって出会う全てが感動に包まれている。
穏やかそうな恐竜の首を破壊する、胸に存在する本当のまがまがしい顔が姿を現す、
よくみると最初から胸に本当の顔の痕跡が見れる。
笛を吹く鳥、どうやら胸が宝石になっているようだ。
生物観察が楽しい。
次から次へと新しい地形、生物、植物、天候を見たくなる。
だから走り回るのが楽しくなる。
何かありそうだから、寄り道してみる。
絶対に何かある。
レベル80の敵が宝箱を守っている。
今は勝てない。ワクワクする。
要塞に乗り込もうとする、要塞自体が巨大な敵だった。びっくりする。面白い。
海を泳いでマップの一番端まで行ってみる、なんか地図に無い島がある。
「逃走者」という二つ名を冠するオーバードがいる、納得する、面白い。
ここまで楽しいという感情が湧き出るゲームが他にどこにあるのか?
面白さの質が他のゲームと全く違う。
良質な面白さ、明け方まで毎日プレイしたくなる面白さ、没入感。
土曜の朝にゲームを始めて、気付けば日曜の朝。
圧倒的に面白いからそんな生活をしても自分が全く嫌にならない。
全てを忘れてひたすらゲームにのめり込む。
余計なことを忘れて純粋に楽しむ。
他のつまらないことは一切忘れる。
子供のころの純粋な気持ちで楽しんでいる自分がいる。
ごちゃごちゃ言わずにプレイすべき作品。
点数は100点中90点。
星5段階評価では星4.5。
それだけの価値がある。
ストーリー、BGM、UIなど細かい部分を作りこんでもらえれば、点数は120点くらいにはなるだろう。
100点を超えるというのはギャグではなく、
他の評価をしている人達も同じように細かいところを直せば100点オーバーは避けられないという評価を書いているはずである。
それほどの魅力がこのゲームに詰まっている。
購入者しか評価できない任天堂e-shopでの評価
購入者じゃなくても評価をかけるamazonでは、
アンチの工作がひどく、
購入者だけがかけるこっちの評価との違いが激しい。
評価の母数も2015年6月14日現在で、
amazonでは500、
こっちは2600と、
信憑性ともにこちらで判断するのが妥当である。
私の評価もおおむね他の人と同じところに収まったなという印象。
以上